【春に聴きたい】おすすめ邦ロック5選

春ソング

こんにちは、邦ロック大好きアラサーOL、寧音です!

まだまだ寒い日が続きますが、日中の心地よい暖かさが感じられる日が増えてきて、少しずつ春が近づいてきましたね。

花粉症の私にとっては、春の到来=花粉の到来のため、手放しで喜べるわけではないですが…(泣)

とはいえ、凍てつく寒さが身に応えていたため、春の暖かさはとても待ち遠しいです!

そんな、春の訪れがより楽しみになる、春の気分を盛り上げてくれる邦ロックをご紹介いたしますので、是非ご覧ください!

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春風_flumpool

最初にご紹介するのは、flumpool「春風」

2008年11月19日リリースのミニアルバム『Unreal』に収録されています。

2008年10月1日にデビューしたflumpool。

デビューから1ヶ月後にリリースされたこのアルバムは、メンバー4人が裸になった衝撃的なジャケット写真で、当時話題になりました。

この曲は、生まれ育った町での恋愛模様や、小さな世界だけど心に残っている空間を大切にしたい、という想いを込めて制作されたようです。

もしも願いが 叶うのならば
僕はいつでも 君に会いに行く
幾つもの夜 越えて来ただろう
君に捧げる ただ この歌を

<作詞:山村隆太・百田留衣 作曲:百田留衣 flumpool「春風」から引用>

MVでは、高校生の男女の恋愛模様の様子と、メンバーが電車に乗り談笑しながら演奏する様子が描かれています。

同じ高校なのか、別の高校で電車に乗るときだけ会う仲なのかは定かではありませんが、電車に乗ってきた女の子を目で追ったり、肩が触れてドキドキしている様子から、男の子が片想いしていることが分かります。

電車で顔を合わすうちに話すようになり、付き合うことになるのですが、些細なケンカで別れてしまいます。

このサビの歌詞は、男の子側の心情で、もしも願いが叶うなら、今すぐ君に会いたい、と切実な気持ちが込められています。

去年君がくれた
リュックのポケットに
「がんばれ」って書いた手紙
いま季節が変わる
新しい風よ吹け
この声届け もう一度 君のもとへ

<作詞:山村隆太・百田留衣 作曲:百田留衣 flumpool「春風」から引用>

別れた後にポケットから取り出した手紙。

恐らく女の子から貰ったのでしょう。

手紙には“がんばれ”の文字。

せっかく振り向いてくれた女の子と別れることになってしまい、後悔に苛まれ、その手紙をくしゃっと丸めてしまいます。

その後、卒業式帰りの女の子と偶然電車の中で会うのですが、気まずさから女の子が電車を降りてしまい、思わず追いかける男の子の姿で、この2人の様子は終了してしまいます。

一体その後どうなったの?!と当時はこのMVの意味がよく分かりませんでした。

大人になって改めて思うのは、敢えて2人のその後を描かず、若い2人の男女の恋愛模様は一筋縄ではいかない、どうしようもない切ない経験を経て成長していく、というメッセージが込められているように思えます。

丸められた手紙を電車の中でVo.山村さんが拾い、メンバーと合流して終了するのですが、地元の高校生の切ない恋愛模様を傍から見守り、”頑張れよ”と心の中で鼓舞するお兄さん達、に見えて、どこか懐かしさと聴くたびに学生時代に戻れるような気持ちになれる、エモさの詰まった春ソングです。

残念ながら、現在は公式MVは削除されてしまっていますが、是非1度は聴いていただきたい曲です!

rem._sumika

続いてご紹介するのは、sumika「rem.」

2015年6月10日リリースのミニアルバム『Vital Apartment.』に収録されています。

この曲は、心が離れかけている彼女を必死に繋ぎとめようと奮闘している男性目線で描いた、疾走感溢れる春ソングです。

実は、sumikaもflumpoolと同じ「春風」という楽曲があり、sumikaファンの方は春ソングといえばそちらを思い浮かべる方もいるかもしれません。

ただ、私はドラマチックで壮大なメロディに、彼女が離れていかないように必死に頑張っている男性の様子を描いた歌詞、というギャップが好きで、是非この曲も知っていただきたいです!

時は流れ手を繋ぐのも慣れ
花に見慣れて水もあげ忘れ
夢追う自分を盾にしては
優しい君の温もりに甘えてばかり
心地良くて

<作詞:sumika 作曲:sumika sumika「rem.」から引用>

4月に出会った2人。

男性の熱烈なアプローチで無事に付き合うことができました。

ただ、時間が経つに連れ、最初はドキドキしていた手を繋ぐことにも慣れ、可愛さに衝撃を受けていた彼女の姿も見慣れてしまい、愛情表現も減っていきました。

花=彼女

水=愛情表現

のことを指しており、付き合いがマンネリ化してきている様子を

“花に見慣れて水もあげ忘れ”

と表現しているのです。

女性としては、付き合いがマンネリ化している恋人あるあるを、こんなお洒落な言い方をされても…!という感じですが、皮肉にも天才な表現だなとつい唸ってしまいました。

世の彼女・奥さんがいる男性の皆さん、言わなくても分かるだろと思わず、愛情表現はマメにしましょう…!

不意に触れた事にして
君捕まえて
僕以外に飛ばないように
君の心を咲かす
為にもっと僕は
言葉と心の水をかけよう

<作詞:sumika 作曲:sumika sumika「rem.」から引用>

彼自身、彼女に冷めたわけではなく、ただ今の関係に慣れてしまい、言わなくても、何かしなくても気持ちは伝わっているはず、と現状に甘えてしまっていただけのようです。

しかし、彼女の変化に気付き、このままではいけないと、ようやく変わろうとします。

きちんと言葉で感謝や愛情表現を口にする、彼女のことを心から大切に想っていることを行動で示すなど。

彼が心を入れ替えたことで、徐々に彼女の気持ちを取り戻すことができ、安心して寝息をたてている彼女の姿を眺めている様子で、この曲は終わります。

一緒に過ごす期間が長くなればなるほど、相手への感謝や気持ちを伝えることを怠りがちですが、長く一緒に過ごす相手ほど、気持ちを伝えることが大切だと改めて思えます。

暖かさとまだ冷たさの残る春の風を、彼女の心の変化と重ねた、思わず走り出したくなる春にぴったりの曲です。

是非お聴きください!

ウーロンハイと春に_osage

3曲目は、osage「ウーロンハイと春に」です!

2020年1月20日リリースのアルバム『root(s)』に収録されています。

この曲は、元々アマチュア時代に制作されたもので、YouTubeでは再生数120万回を超える、osageの人気曲となっております。

“遠くに行った友達の歌”として、少しだけ長い夜に、先の見えない不安に、この歌を届けたい、という思いが込められているようです。

十年後も二十年後も
変わらぬ声と話し方でそのまま
なんでもない話をしよう
その時まで僕はきっと 上手くやるさ

<osage「ウーロンハイと春に」から引用>

春といえば、出会いと別れの季節。

新しい環境に身を置く方も多いのではないでしょうか。

学生時代は毎日のように会っていた仲の良い友人でも、卒業し社会人になったらぱったりと会わなくなる、正直当たり前のように多いことです。

新社会人になって数ヶ月くらいであれば、まだ年に何回かは予定を合わせて会えるのです。

それが段々と何年も会わない日常が当たり前になっていき、SNSなどで相手の近況を知る、という同じアラサー世代の方はあるあるの話ではないでしょうか。

だからこそ、卒業して互いに社会人になっても、学生時代と変わらず会える友人の存在って、何物にも代えがたい、一生大切にするべき存在だと身にしみるほど感じます。

特にアラサー世代は、仕事や結婚、人付き合いなど、人によってライフステージが変わっていき、悩みが尽きないもの。

生きづらささえ感じてしまいますが、十年後も二十年後も変わらずくだらない話で笑いあえる存在がいる、と思うだけでまた頑張るか、と自分を鼓舞する。

いやー、なんてエモさが詰まっている曲なんでしょう。

この曲を聴くたびにそんなこともあったな、と懐かしく思う反面、もう学生時代のそのままの関係性ではなくなってしまったのだな、と寂しく思う、別れの季節の春にふと聴きたくなります。

今いる友人を改めて大切にしたい、十年、二十年後にも若い頃はこんなことがあったね、とウーロンハイを飲みながら変わらず語っていたいと思う、今を生きる人々に聴いてほしい曲です!

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春を忘れても_アイビーカラー

4曲目にご紹介するのは、2019年3月6日にリリースされたアイビーカラー「春を忘れても」です!

アイビーカラーに関しては、切ない夏ソング「夏の終わり」冬ソング「冬のあとがき」をご紹介しているので、個人的には季節の移り変わりとともにアイビーカラーを聴いている感覚です。

この曲は、想いを寄せる女性が春に上京し離れ離れになる様子を描いたほろ苦い春ソングです。

桜の舞う中で揺れていた
君の笑顔はいつもよりも
少しだけ少しだけ泣いてる気がした
桜の咲かない街の中で
いつしか君が春を忘れたら
会いにいくよ 会いにいくから

<アイビーカラー「春を忘れても」から引用>

春といえば、別れの季節。

男性目線で描かれたMVを見る限り、この想いを寄せている女性は大学の進学か、就職のタイミングで引っ越す様子が伺えます。

好きな人が離れた街へ引っ越してしまうのは、辛いものです。

女性の表情も心なしか少し泣いているような、寂しそうに笑う様子に胸が締め付けられる思いです。

別れ、辛い、寂しい、そんなマイナスなイメージの春が過ぎ去ったら君に会いに行くよ、と自分にも女性にも励ますように伝えているのも、この季節特有の切なさに感じます。

桜の舞う中で揺れていた
君の笑顔はいつもよりも
少しだけ少しだけ泣いてる気がした
ぽつりと落ちた涙地面に落ちる
間に合わず拭った君の手を
掴んで気がつけば抱き寄せてた

<アイビーカラー「春を忘れても」から引用>

ラストサビ。

ラストサビ前に、寂しい気持ちをこらえていつものように笑う女性を見て、最後に好きだと伝えたくなった男性が、自分勝手だと悔やむ様子が描かれていました。

そんなの自分勝手じゃない、告白してしまえばいいのに…!と思わずじれったくなってしまいます。

ただ、女性はこらえていた寂しさが込み上げ、涙を流し、慌てて涙を拭います。

その様子を見て、男性も思わず女性を抱き寄せ、互いに気持ちが溢れ出したところで、曲が終わります。

想いを伝えられたのかは定かではありませんが、離れ離れになっても気持ちが通じ合っていてほしい、と願わずにはいられません。

上京経験者には、住み慣れた街を離れる寂しさが蘇る、春ならではの切なさが感じられる曲となっています。

春の爽やかな風のように、軽やかなメロディも魅力の1つなので、是非お聴きください!

栞_クリープハイプ

最後にご紹介するのは、クリープハイプ「栞」です!

2018年9月26日リリースのアルバム『泣きたくなるほど嬉しい日々に』に収録されています。

この曲は、音楽で新生活を応援する、FM802とTSUTAYAがおくるドリームプロジェクト、「FM802 × TSUTAYA ACCESS!」キャンペーンソングとして起用されました。

このキャンペーンに伴い、あいみょん、尾崎世界観(クリープハイプ)、片岡健太(sumika)、GEN(04 Limited Sazabys)、斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN)、スガ シカオが参加したMVが、再生数700万回を超える、当時大変話題になりました。

こちらは、春から新しい人生を歩む若者の背中を押してくれる曲となっております。

桜散る桜散る ひらひら舞う文字が綺麗
「今ならまだやり直せるよ」が風に舞う
嘘だよ ごめんね 新しい街にいっても元気でね
桜散る桜散る お別れの時間がきて
「ちょっといたい もっといたい ずっといたいのにな」
うつむいてるくらいがちょうどいい
地面に咲いてる

<作詞:尾崎世界観 作曲:尾崎世界観 クリープハイプ「栞」から引用>

桜が散る時期、恐らく3月頃でしょうか。

3月は卒業式シーズンでもあります。

何年も毎日当たり前のように会って遊んでいた友人と明日からは約束をしないと会えなくなってしまう、と実感するタイミングでもあるので、何とも寂しいものです。

4月から新しい街で新しい人生を歩む人も多いので、なかなか会えない距離になってしまうと、この別れはより一層時間が惜しく感じますよね。

私も卒業式が終わった後、学生生活の多くの時間を共に過ごした友人たちと、時間が許す限り過ごし、このまま学生のままいられればいいのに、とこのかけがえない時間が終わってしまうことを寂しく感じていたことを、「栞」を聴くたびに思い出し、懐かしく思います。

簡単なあらすじなんかにまとまってたまるか
途中から読んでも 意味不明な2人の話

<作詞:尾崎世界観 作曲:尾崎世界観 クリープハイプ「栞」から引用>

皆さんには互いに気心を知れた、親友と呼べるような友人はいますか?

ただの友人、知り合いにはとどまらない、親友の存在って2人にしか分からない、2人だからこそ通じるものがあるように感じます。

それは傍から見たら、何の話をしているのか、何でそんな些細なことで爆笑できるのか、理解できないこともあるのではないでしょうか。

他人からしたら、2人の関係性を簡単なあらすじでまとまるほど、途中から読んで知ろうとしても理解できない、この2人だからこその特別な関係性を表しています。

聴き手によっては恋人同士の関係のことを指しているようにも思えますが、私は親友という、自分にとって特別で大切な友人のことを指しているように感じました。

新しい門出を迎えた若者たちに、不安や焦燥感に飲み込まれないで、自分にとって大切な存在の人を大切に想えばこれからもずっと会えるよ、下を向いてうつむくことも悪いことじゃないよ、と希望を感じる前向きな春ソングです。

是非皆さんお聴きください!

まとめ

いかがでしょうか。

今回は春気分を盛り上げる春ソングをご紹介いたしました。

卒業式や別れの季節ということもあり、若かりし頃の切ない感情が蘇るような、センチメンタルな気持ちになってしまいますが、春の暖かさと爽やかさを感じるようなメロディに、季節問わずふと聴きたくなるような曲ばかりです。

気になる曲を見つけられた方、是非たくさん聴いてみてくださいね!

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