こんにちは、邦ロック大好きアラサーOL、寧音です!
今回はThis is Lastをご紹介いたします。
赤裸々に実体験と思いを綴った歌詞が、SNSやライブハウスを中心に多くの若者から支持を集めている、大注目のバンドです。
名前は聞いたことあるけどどんなバンド?
This is Lastの曲をもっと知りたい
そんな方のために、This is Lastのおすすめ曲をご紹介いたしますので、是非ご覧ください!
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This is Lastとは?
2018年5月に結成した、千葉県柏市発の3ピースロックバンド。
メンバーは菊池陽報(Vo.Gu.)、鹿又輝直(Dr.)、りうせい(Ba.Cho.)※2023年に脱退
2022年8月3日「もういいの?」、11月9日「カスミソウ」を配信リリース。
2023年3月1日には、若年層に絶大な支持を得るABEMAオオカミシリーズ最新作『花束とオオカミちゃんには騙されない』の挿入歌となる「#情とは」をリリースし、各種サブスクリプションでは上位にランクイン、Shazamランキングでも14位を記録する。
破竹の勢いで成長を続け、 “今、聴くべきバンド”としてティーンを中心に注目されているバンド。
カスミソウ
最初にご紹介するのは、2022年11月9日リリースのデジタルシングル「カスミソウ」!
こちらの曲は、別れた恋人に向けて、皮肉を込めつつ、前を向く決心をした失恋ソングとなります。
個人的には、この「カスミソウ」でThis is Lastに惚れた、思い入れの強い曲です!
This is Lastの楽曲は、基本的にVo.菊池さんの実体験をもとにした、男性目線の恋愛ソングが多いのですが、この曲のように女性目線の恋愛ソングも込められた歌詞が何とも秀逸で、共感せずにはいられません。
歌詞を見る限り、脱いだ服をそのままにしていることや、隠れて別の女性と電話するなど、嫌なことをされても我慢して彼と向き合おうとしていた彼女。
しかし、散々嫌なことをしてきたにもかかわらず、別れを切り出したのは彼のほうという、恋愛に振り回された女性が描かれています。
ありがとうね
<作詞:菊池陽報 作曲:菊池陽報 This is Last「カスミソウ」から引用>
お陰様で
私ようやく歩き出せるの
もう二度ともう一度はないからね
後悔したって知らないから
本当はね
気付いていて
見てみぬふりだけ上手になって
重くなって傾いた日々に
かけがえのない日々に
さよならを
女性は男性よりも察することに長けていると言いますが、まさにその通り。
彼女自身も、彼の心が離れていることに気付いていました。
気付いていながらもその事実に目を向けたくなくて、見て見ぬふりをする日々を重ねてしまいました。
別れることになった今、未練はあるものの、彼に縋りついていた自分から脱却し、自分らしく生きて、彼より幸せになる決心をします。
何度も彼に歩み寄り、そのたびにもう一度チャンスを与えていたものの、もう二度チャンスは与えない、こんなに彼のことを愛していた私を蔑ろにしたのだから、失ってから私の存在の大切さに気付いても知らないんだから、と皮肉が込められているのが、清々しい。
涙でね
<作詞:菊池陽報 作曲:菊池陽報 This is Last「カスミソウ」から引用>
霞みそうで
素直になることが下手になって
重くなって傾いた日々に
かけがえのない日々に
さよならを
私がこの曲に惚れてしまったのが、この歌詞。
曲名に使われている“カスミソウ”と涙で“霞みそう”を掛けているだけでなく、カスミソウの花言葉の意味も込められた歌詞となっているのです。
カスミソウの花言葉は「幸福」「感謝」「親切」
最低な男だったけど、幸せな瞬間も確かにあった「幸福」。
心からのありがとうの気持ちと、盲目になっていた私に現実に気づかせてくれてありがとうの意味を込めた「感謝」。
私以上にあなたを愛してくれる人は今後現れないよ、と忠告を込めた「親切」。
なぜ失恋に関する花言葉がないカスミソウを曲名にしたのだろう、と思いましたが、実はこれだけ意味が込められていました。
知ったときは控えめに言っても天才ではないか?と、興奮を抑えられませんでした。
惰性に感じていた日々が、実はかけがえのない日々だったんだよ、気づいたときにはもう遅いけどね、と皮肉が効いた清々しい失恋ソング。
いつまでも悲しみに暮れず、前向きに気持ちを切り替える姿にパワーを貰える、絶対に聴いていただきたい曲です!
殺文句
続いてご紹介するのは、「殺文句」!
2020年4月1日リリースの2nd Mini Album「koroshimonku」に収録されています。
この曲は、Vo.菊池さんが彼女に浮気された実体験をもとに、自らの”痛い”思い出さえも「無様だったな。」と笑えるように、同じように愛に裏切られた経験がある人へ向けて制作された、赤裸々な曲となります。
桜舞う季節
<作詞:菊池陽報 作曲:菊池陽報 This is Last「殺文句」から引用>
思い出した。
毎日のように朝帰りばっか
気づけば2番目で待てをくらった
笑う、笑える。
無様だったな
それでも君の帰りを待った。
君は言った。
あなたが1番よ。
毎日のように朝帰りをする彼女。
もうこの時点で、彼女の心が離れていて、浮気をしていることは明白。
傍から見れば、浮気をするような彼女とは別れるべきだ、と思いますが、当人は中々別れを決断できません。
それは、彼女から「あなたが1番好き」と言われていたから。
彼女に対する違和感や不信感はあったものの、この言葉を信じて、健気に待っていたのでしょう。
何とも胸が痛い…。
ならなんで待つんだよ
<作詞:菊池陽報 作曲:菊池陽報 This is Last「殺文句」から引用>
君のすべてがほしんだよ
夜桜からのラブホテル
楽しかったかい?
ところで指輪はどうしたの?
ならなんですべてを話すの?
わからない
わかるのは待ってれば
君は帰ってくるってこと
疾走感あるメロディとは裏腹に、中々に衝撃的な歌詞。
彼女が別の男性と夜桜を見に行き、ラブホテルまで行っていたこと、お揃いで付けていた指輪をいつの間にか付けなくなっていたこと。
この辛い現実に気づいたときの心情を考えると、あまりにもいたたまれないです。
男女問わず、恋人のことを平気で傷つけて、その恋人から傷つけられて泣いている人、実は多いのではないでしょうか。
とは言え、第三者から見ればこんな相手とさっさと別れて、別の人を探すべきだ、と思いますが、それでも恋人のことが好きで、離れる決断ができないのが現実。
「あなたが1番好き」という言葉に捉われたばかりに、結果裏切られてしまった。
この実体験をまとめて「殺文句」と曲名を付けたあたり、自身に対する戒めや、今後成長していくための糧にする、強い気持ちが表れているように感じます。
恋愛において辛い経験をしたことがある人にとっては、胸が苦しくなるほど赤裸々に表現された「殺文句」。
This is Lastを知るうえでは、必聴の曲です!
ポニーテールに揺らされて
続いてご紹介するのは、2021年5月19日リリースの「ポニーテールに揺らされて」!
この曲は、誰もが経験したであろう、学生時代のもどかしくて切ない、儚い想いを描いた、甘酸っぱい片想いソングとなります。
主人公の男の子が、想いを寄せている女の子への気持ちが綴られているのですが、本当に心から好きなのだな、と微笑ましく思える反面、片思いのまま終わってしまう、ついしんみりとしてしまう切なさが詰まっています。
これぞまさに青春ソング!というくらい儚くも眩しい…!
たまに笑った時に魅せる片えくぼ
出現率低めのポニーテールに 揺らされて、
恋しては いけないとわかっていても
<作詞:菊池陽報 作曲:菊池陽報 This is Last「ポニーテールに揺らされて」から引用>
恐らく、片想い相手の女の子には、別に好きな男性がいるか、彼氏がいるのかもしれません。
好きになってはいけない、と頭では分かっていても、笑ったときに出るえくぼや、ポニーテールの姿に思わずかわいいな、やっぱり好きだな、と素直な恋心が描かれています。
これだけでも短編小説にできそうなくらい、甘酸っぱくてもどかしい…!
ポニーテール姿も、夏の暑い時期だからこそ見ることができる、男の子からしたら今しか見ることができない姿に、より好きな気持ちが高まっているのかもしれません。
聴けば聴くほど尊い…。
開け放った窓の向こう 夏の大三角
君も見ているかな
彼より君のこと大事にできるのに
遠のく、花火の音
<作詞:菊池陽報 作曲:菊池陽報 This is Last「ポニーテールに揺らされて」から引用>
教室で2人で音楽を聴いているとき、放課後の帰り道、男女4人グループで花火大会に行ったとき。
どの瞬間を切り取っても、女の子の無邪気に笑う姿が目に焼き付いていて、気持ちは大きくなるばかり。
彼より君のことを大事にできるのは僕なのに、という歌詞が、気持ちが通じ合えないもどかしさに胸が苦しくなります。
MVでは、仲の良い男友達として明るく無邪気に接する女の子と、一緒に過ごす時間を心から嬉しく思う笑顔と、別の男の子と話す女の子を目で追う二面が表れた主人公の男の子の姿が描かれています。
キラキラした高校生活から、社会人となり大人になった2人の姿に、短編映画化してほしい!と思うほど甘酸っぱい青春MVとなっております。
切なくも尊さの詰まった片想いソング、是非MVも合わせてチェックしてください!
恋愛凡人は踊らない
4つ目にご紹介するのは「恋愛凡人は踊らない」!
こちらは2020年4月1日リリースされた、「koroshimonku」に収録されています。
この曲は、自分を裏切った彼女のことを許さない、と怒りをあらわにしながらも、つい踊りだしてしまいたくなるような、ポップなメロディが特徴です。
系統としては、冒頭でご紹介した「カスミソウ」の男性目線verのイメージです。
もう痛い愛、逢い、会い、愛してるって言葉に踊らされて
<作詞:菊池陽報 作曲:菊池陽報 This is Last「恋愛凡人は踊らない」から引用>
解ない愛、相、哀、阨を纏って無様に死ね
うん、挨、阨、藹と偽愛を纏った君も許せないけど
痛い目にあって謝ってももう許さんぞ
歌詞のみを見ると、かなり未練と怒りがあらわになった、衝撃的な歌詞ではないでしょうか。
憎悪が込められた歌詞に、よほど暗く重い曲なのか、と思いきや、これはまた驚くほど軽快でキラキラとしたメロディなのです。
歌詞に深く耳を傾けなければ、純粋にライブで盛り上がる気分が高まる曲なのですが、よくよく歌詞を聴くと彼女への怒りが凄まじい、というアンバランスな組み合わせ。
様々な意味の「あい」を繰り返し言っているあたりも、少し粘着質で執念深さも感じられるも、どこか中毒性のある、一度聴いたら頭から離れなくなる、不思議な魅力があります。
もういない、逢、会、行為、愛をくれた君はもういないけど
<作詞:菊池陽報 作曲:菊池陽報 This is Last「恋愛凡人は踊らない」から引用>
ふがいない僕も悪いね責めたりはしないからね
ただ、、、嫌なの、あいつが君に触れるのも
痛い目にあって苦しんで死んで逝け
こちらも「殺文句」と同様、彼女に浮気されたのでしょう。
純粋に好き合ってた頃の君はもういないけど、浮気をさせてしまった自分も悪いから、君のことを責めないよ、と後悔と彼女への理解を示す主人公。
と思いきや、痛い目にあって苦しめ、という先ほどまでの優しさの欠片もないほど正直な気持ち。
どんな理由であれ、浮気をするほうが悪いのだから、主人公が怒って当然。
ただ裏切られた悔しさや怒りをぶつけるのではなく、この怒りをパワーに変えて、いっそのこと踊って発散しよう、とかなり新しい失恋ソングのように思えます。
実際、ライブではお馴染みの曲で、メロディが始まると、待ってました!と言わんばかりに盛り上がる曲です。
恋愛に振り回された可哀想な主人公、では終わらせない、怒りの気持ちを忘れるほどエネルギッシュでカラフルな世界観に魅了される、ひと味違うThis is Lastを堪能できます!
バランス
最後にご紹介するのは、2023年7月26日リリースの「バランス」!
恐らく、This is Last史上、1番切なく涙なしでは聴けない曲なのではないでしょうか。
両想いで付き合っているはずなのに、彼の心が離れているのが目に見えて、自分だけ片想いをしているようだ、という心情を綴った女性目線の曲。
失恋経験があれば、もうこの時点で聴くのをためらうかもしれません。
両思いのはずなのに
片思いをしてるみたいね
あなたの言葉一つでこんなにも
浮き沈みするなんて 馬鹿みたいね。
<作詞:菊池陽報 作曲:菊池陽報 This is Last「バランス」から引用>
お互い好き同士で始まったはずのお付き合い。
何もかもが楽しくて幸せだった付き合いたての頃は、何事にも代えがたい幸せの絶頂ですよね。
どんどん好きという気持ちが増していく女性に対し、男性は付き合いたてをピークに、徐々に気持ちが落ち着いていくものだと、よく目にします。
この気持ちの差で寂しい思いをした女性、非常に多いと思います。
毎日していた長電話もいつの間にか頻度が減り、デートをしていても他の女性に目移りしている彼の姿を見てしまったり。
こういった小さな出来事が積み重なることで、彼はもう私のことを好きではないのかもしれない、と大きな不安に駆られるものです。
両想いで付き合ったはずなのに、彼の何気ない言葉で浮き沈みしてしまう私、付き合っているのに片想いをしているようだ。
これ、男性であるVo.菊池さんが描いた歌詞なのです。
何でここまで女性の心情が分かるの?!と初めて聴いたときは驚きを隠せませんでした。
頭を抱えるほど言葉の1つ1つに共感してしまう、あまりにもリアルな心情。
両思いのはじまりの
三ヶ月の時みたいに
時々はドキドキさせてよね
<作詞:菊池陽報 作曲:菊池陽報 This is Last「バランス」から引用>
この歌詞、個人的に共感しすぎて胸にグサグサ刺さりまくりました…。
恋愛において、“3ヶ月の法則”のような、付き合って3ヶ月で別れてしまったり、気持ちの差が出てきて今後の関係に悩みやすい時期と言われています。
最初は愛情表現をたくさんしてくれたのに、関係が落ち着いてくると何もしてくれない彼に、不平不満を抱いてしまう。
男性からすると、態度が落ち着いてきただけで、好きな気持ちは変わっていない場合もありますが、女性からすると、変わらず愛情表現をしてほしいし、相手にときめいていたいもの。
恋愛ってつくづく難しいと感じてしまいます。
CDJで「バランス」が披露された際、周りにいた女性の少なくとも2~3人は泣いていて、私も思わず泣いてしまいそうになりました。
人知れず「バランス」が身に染みるほど、恋愛で辛い経験をしたことがある女性は多いのだな、と胸が苦しくなります。
恋愛の難しさを嫌というほど痛感する「バランス」、辛い気持ちを代弁してくれるような、そっと寄り添ってくれる至極の1曲です!
まとめ
いかがでしょうか。
今回は大注目のThis is Lastのおすすめ曲をご紹介いたしました。
等身大の恋愛ソングの数々はどれも至高で、気づいたら目が離せないほど夢中になること間違いなしです。
今後の活躍も楽しみなThis is Last、是非お聴きください!
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