こんにちは、邦ロック大好きアラサーOL、寧音です!
今回はback numberをご紹介いたします。
数々のドラマや映画主題歌を担当してきて、あまりにも名曲揃いのため、ご存知の方も多いかと思います。
アラサーの私にとっては、青春時代を彩ってくれた、思い入れの強いバンドです。
おすすめしたい名曲ばかりで、5曲では到底語りつくせないのですが、back numberを知るうえで絶対外せない名曲から、実は隠れ名曲までご紹介いたします。
因みに、切ない夏ソングにて「わたがし」、クリスマスソングにて「クリスマスソング」をご紹介しているので、こちらも併せてご覧ください!
back numberとは?
back numberは、小島 和也(Ba.Cho.)、清水 依与吏(Vo.Gu.)、栗原 寿(Dr.)の3人によって、2004年に群馬で結成。
2009年2月18日に1stミニアルバム『逃した魚』、2010年6月、待望の1stフルアルバム『あとのまつり』をリリース。他とは一線を画す切なすぎる歌詞と美しすぎるメロディでその地位を確立。
デビュー直前にiTunesが選ぶ2011年最もブレイクが期待できる新人アーティスト“Japan Sound of 2011”に選出され、2011年にメジャーデビュー。
2013年9月7日に行われた初の日本武道館公演、2014年5月に初の全国ホールツアー「love stories tour 2014」(20ヵ所21公演)を開催し、全て即日完売。
その後も数々のドラマや映画主題歌に起用され、2023年1月17日に約4年ぶりとなる7th album『ユーモア』をリリース。
等身大でリアルな歌詞の恋愛ソングに、多くのリスナーの共感を掴む、幅広い年代から愛されているバンド。
高嶺の花子さん
最初にご紹介するのは、2013年6月26日リリースの8枚目シングル「高嶺の花子さん」!
back numberといえばまず思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
なんとこちらの曲、Billboard JAPANのカラオケ指標にて集計がスタートした、2018年12月5日公開チャートから208週連続でトップ100を走り続けており、2023年にはBillboard JAPANチャートにおけるストリーミングの累計再生回数3億回を突破しております。
back numberを知るうえで「高嶺の花子さん」は外せない、名曲中の名曲です。
この曲は、高嶺の花のような存在の片想い相手の女性に対して、自分では到底釣り合わないけど好きになってほしい、という気持ちが込められた疾走感ある恋愛ソングとなっております。
君から見た僕はきっと ただの友達の友達
たかが知人Bにむけられた 笑顔があれならもう 恐ろしい人だ君を惚れさせる 黒魔術は知らないし 海に誘う勇気も車もない
<作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏 back number「高嶺の花子さん」から引用>
でも見たい となりで目覚めて おはようと笑う君を
こちらは冒頭の歌詞。
この冒頭の歌詞で「高嶺の花子さん」の世界観に引き込まれました。
君から見たら僕はただの知り合い程度の存在。
そんな知り合い程度の僕にもあんなに素敵な笑顔を向けてくれる、魔性の女性。
遠い存在の、高嶺の花のような君に、デートに誘うスペックも勇気も持ち合わせていない。
それでも、朝起きて隣でおはようと笑いかけてくれる君を見たい。
一言も”好き”と言っていないものの、これだけでどうしようもなく相手のことが好きだ、という気持ちが伝わってきます。
会いたいんだ 今すぐその角から 飛び出してきてくれないか
<作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏 back number「高嶺の花子さん」から引用>
夏の魔物に連れ去られ 僕のもとへ
生まれた星のもとが 違くたって 偶然と夏の魔法とやらの力で
僕のものに なるわけないか
恋をすると、好きな人のことを1日中考えて早く会いたい、と思いますよね。
恋人でもなく、デートをするわけでもない、会う口実がない以上、偶然でも良いから今すぐその角から現れてほしい、と思うほど気持ちが溢れています。
そしてそのまま僕のものになってほしい、と願うほどの青春でがむしゃらな恋。
恋愛は、片想いをしているときが1番楽しい、とよく言いますが、「高嶺の花子さん」はまさにその言葉が当てはまります。
君の隣を歩く人はきっとこんな男だ、僕では何1つ勝てない、それでも君の笑顔を独り占めしたいくらい君のことを考えてしまう。
この男性の頭の中がいっぱいになるほど好きな人を考えている様子、女性も共感してしまうのではないでしょうか。
好きな人に振り向いてほしいもどかしさ、頭の中で繰り広げる好きな人が自分の隣にいる込み上げてくる嬉しさなど、青春時代の甘酸っぱい恋愛がよみがえるような曲です。
まずは是非お聴きください!
はなびら
続いてご紹介するのは、「はなびら」です!
2011年4月6日リリースで、back numberのメジャーデビュー曲となります。
この曲は、桜が舞い落ちる季節に、大切な人と過ごした時間を思い出し、もう戻ることのできない、失った時間を悔やんでいる失恋ソングとなっております。
デビュー前から既に話題になっていたback numberですが、あまりにもリアルな歌詞と、Vo清水さんの今にも泣いてしまいそうな切ない歌声に、初めて聴いたときは10代ながら鳥肌が立つほど衝撃を受けました。
抱きしめても
<作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏 back number「はなびら」から引用>
春ははなびらのように
僕の腕をすり抜けて
それでも忘れたくなくて
何度も何度も
巻き戻して
君ともう一回出会って
もう一回恋したいんだって
今度はもう離さないよ
離さない
歌詞の冒頭で、“桜が舞い落ちる季節”とあることから、曲名である「はなびら」は、桜のはなびらを指していると思われます。
可憐に咲く桜は、見る人の心を奪うほど美しいですが、あっという間に散ってしまいますよね。
桜のはなびらが腕をすり抜けていくように、君がいなくなってしまった。
もう一緒に桜を見ていた幸せな時間は戻ってこないのに、君を忘れたくなくて、何度も思い出を巻き戻して、このときに戻りたいと思ってしまう。
次こそは絶対に君を幸せにするから、君ともう1度出会って、恋をして、一生離さない。
この“今度はもう離さないよ”という言葉に悲痛な思いが詰め込まれていて、聴くのが辛くなってしまいます。
ケンカで別れた場合は、早く忘れたい、と思うケースが多いですが、まだ気持ちがある状態で別れたら、幸せだった時間をなかったことになんかできなくて、相手の存在を忘れたくない、と思いますよね。
失恋直後に聴いたら、歌詞が身に染みて、泣かずにはいられないと思います。
歩道橋の上にも横断歩道の向こうにも
駐車場の緑のフェンスの前にも
いたる所で君の想い出が笑ってて
ずいぶん住みにくい街になったな言い忘れたけど君の事がまだ好きだよ
<作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏 back number「はなびら」から引用>
ひとりでつぶやいただけなのにな
溢れてくる
個人的に1番グサグサと刺さった好きな歌詞。
何でもない歩道橋や横断歩道。でもそれら1つ1つが、君を思い出すには充分な想い出で、ただ街を歩いているだけで君の姿がちらついて苦しくなるほど、いつの間にか住みにくい街になってしまった。
この歌詞、人並みに恋愛経験を重ねた、大人になってから聴くと唸るほど共感してしまいました。
好きな人と何度も訪れた思い入れのある街が、一瞬で幸せだった時間がよみがえってその度に苦しくなる、もう訪れたくない街になってしまう。
この蓋をしていたはずの思い出が、抑えられなくなり、溢れる気持ちを歌っている姿に、涙なしでは聴けないです。
もう、清水さんの歌声はだめです。(良い意味で)
他でもない、清水さん自身も経験したからであろう、生まれたリアルな歌詞。
透明感のある、言葉を嚙みしめるように歌う歌声に、失恋による心の痛みにそっと寄り添ってくれるような曲になっています。
これぞback numberの真骨頂、というべき名曲。是非お聴きください!
スーパースターになったら
続いてご紹介するのは、「スーパースターになったら」!
2011年10月26日にリリースされた2枚目アルバム「スーパースター」に収録されています。
先ほどご紹介した「はなびら」も同アルバムに収録されています。
この曲は、自身がスーパースターになって、恋人の気持ちを取り戻そうと奮闘する姿を描いた曲となっております。
個人的には、シングル曲でもおかしくないくらいおすすめしたい曲です。
コミカルなメロディに、恋人にもう1度振り向いてもらうために、自分がスーパースターになればいいんだ!と、単純で純粋な考えが、憎めない可愛らしさを感じられます。
君に嫌われる理由など
山ほど思いついてしまうけど
優柔不断と口だけの
二重苦がきっと決め手だった君を取り戻す手段はひとつ
<作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏 back number「スーパースターになったら」から引用>
また好きにならざるを得ないような人に
恋人の気持ちが離れかけているのを感じている主人公。
その理由を何となく自分でも気づいていて、特に自身の優柔不断さと口だけで行動しない、この2点が原因なのでは、と感じます。
簡単に改善できないにせよ、このまま恋人と別れたくない。
この状況を打破するには、恋人にまた自分のことを好きになってもらえば良い。
そうしてたどり着いたのが、自身がスーパースターになること…!
何とも単純で少しお馬鹿な考えです。
スーパースターになったら
<作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏 back number「スーパースターになったら」から引用>
迎えに行くよきっと
僕を待ってなんていなくたって
迷惑だと言われても
スーパースターになって
男らしくなった新しい僕で
迎えに行くから
恐らく、主人公のなかでスーパースター=男らしくて頼りがいのある、かっこいい存在なのでしょう。
こんなかっこいい男になったら、恋人も好きにならざるを得ないはず。
だから、自分の悪いところは直してかっこいいスーパースターとして、君を迎えに行くよ。
そして、今度こそ君を大事にするよ、と主人公の決意が感じられます。
女性側としては、そういうことじゃないんだよな、今更変わろうとしても気持ち的にもう遅いんだよな、と辛辣なことを思ってしまいますが、どこか憎めない、気づいたら応援したくなるような魅力が詰まっています。
振られそうだけど、恋人の気持ちを取り戻したい一心で奮闘する主人公に、クスッと笑える微笑ましさのある、ひと味違うback numberの一面を感じられます!
SISTER
4曲目は、2015年5月27日にリリースされた12枚目シングル「SISTER」です!
こちらは、ポカリスエット イオンウォーターのCMソングとして起用されました。
この曲は、毎日を頑張る一所懸命な人を応援する、真っ直ぐで爽やかなチューンの曲です。
恋愛ソングのイメージが強いback numberですが、「SISTER」のような背中を押してくれる、前向きな曲もあるのが魅力的。
戦う為に理解して砕いて本当は痛くて
<作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏 back number「SISTER」から引用>
目を閉じて自分に 大丈夫 言いきかせた
受験、就活、友人関係、仕事などなど。
何年経って年齢を重ねても、悩みは尽きないものです。
つい隣の芝生は青く見えてしまったり、理不尽なことでも生きていくために、その場では飲み込んで我慢するなど、1人1人悩みや葛藤を抱えているはずです。
私はそんなとき、“大丈夫”と言い聞かせて、自分自身が気持ちに負けないよう、奮い立たせています。
根拠はなくても“大丈夫”という言葉が、こわばった気持ちをほぐしてくれるような、本当に大丈夫かもしれない、ともう1度前を向ける言葉のような気がします。
風の無い空に飛び出して
<作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏 back number「SISTER」から引用>
乾いた海を泳いで傷ついてまた
君はまた光を放ってゆく
負けないで
君が瞬きで隠した痛みをその想いを
ああ 僕は知っているから
“大丈夫”とはまた少し違いますが、“負けないで”という言葉がback numberらしいなと感じました。
応援する言葉としてよく使われる“頑張れ”。
ただ純粋に頑張ってほしい、応援したいという気持ちで言っても、受け取る側によってはプレッシャーになって重くのしかかることもあります。
既に頑張っているのにこれ以上どう頑張れば良いのだろう、と無責任な意味で捉えられてしまうかもしれません。
だからこそ“負けないで”という言葉は、相手に寄り添いつつ心から応援している前向きな言葉だと思います。
応援ソングとして有名なZARDの「負けないで」も、相手に過度の重荷を与えることない、そばで見守って応援してくれているように思えます。
君が人知れず辛い思いをして、たくさん悩んできたことを僕は知っているよ。
だから負けないで。
この言葉でどれだけの人の気持ちが救われるか。
自身の頑張りを知っているからこそ”頑張れ”と言わない、でも背中を押してくれる力強さもある、くじけそうなときに活力となる曲です。
疾走感もある爽やか応援ソング、必聴です!
怪盗
最後にご紹介するのは、2021年5月24日リリースの3枚目デジタルシングル「怪盗」!
日本テレビ系水曜ドラマ「恋はDeepに」の主題歌に起用されました。
この曲は、主人公がヒロインの女性の笑顔を盗むために、自らを怪盗に見立て、自分らしくいられる場所へ連れ出す、というストーリーの曲となっております。
初めてこの曲を聴いたとき、
何なんだこの神曲は…!!!
と取り憑かれかのように、何回も何回も聴いていました。
好きな女性の笑顔を手に入れるために、怪盗として連れ出す、というストーリーが少しキザ要素はあるものの、ロマンチックで久しぶりに曲に惚れた感覚がありました。
じゃあちょっと目を閉じて
僕の腕に掴まっておいてよ
君の笑顔 盗む奴から
君を盗むのさ物語の名前は伏せたまま始めよう
<作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏 back number「怪盗」から引用>
連れ去ってと合図をくれたら
PVを見る限り、主人公が想いを寄せる女性には、好きな人がいます。
その好きな人に釣り合うよう、赤いドレス、赤い口紅を纏った大人びたメイクをします。
好きな人のために努力する姿は健気で応援したくなるものの、あくまで好きな人が好みの姿であり、ありのままの自分ではないため、大人びた女性を演じているヒロインの表情は、どこか悲し気。
主人公から見れば、この男性は、好きな女性の笑顔を盗んだ存在です。
このまま笑顔を奪われるなら、自分がヒロインを盗んでやろう、と女性の手を取り、暗闇の空間から眩い世界へ連れ出します。
ここから君を奪って
<作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏 back number「怪盗」から引用>
夜空を抜けて
宝石みたいな 街を飛び越えて
君が想像した事ないくらい
眩しい世界を見せてあげる
そのまま海を渡って
春風に乗って
虹を蹴散らして 空にばら撒いて
君は今日も明日も君のままでいていいんだよ
君がいれば僕に不可能なんか無い
まさに怪盗のように颯爽と現れ、赤いドレスを着たままのヒロインを夜空の下を駆け抜けます。
メロディの転調とともに、主人公がヒロインを連れ出すこのシーンが最高すぎて、ドラマのワンシーンを観ているかのようです。
さらに最高なのが、ヒロインが白いワンピースに着替え、着ていた赤いドレスを主人公が夜空に向かって放り投げるシーン。
言葉はなくても、背伸びをしている姿より、ありのままの君が好きだからそのままでいて、というメッセージが込められたシーンで、あまりにも素敵で、毎度食い入るように見てしまいます。
はじめは好きな人に振り向いてもらうために、表情が曇っていたヒロインも、自分を肯定してくれる主人公に連れ出されてからは、とびっきりの明るい笑顔になっており、最初から最後まで曲のストーリーが完璧…!
ありのままの自分を受け入れてくれる男性といると、女性はこんなにも眩しく美しく見えるのだな、と感じました。
曲そのものが素晴らしいですが、『世界のどこかにいる1人の怪盗の物語』を描かれたPVも是非とも見ていただきたいです。
ときめかないわけにはいかないほど壮大でドラマチックな「怪盗」。
「怪盗」そのものに恋をしてしまう、沼確定の神曲です!
まとめ
いかがでしょうか。
今回はback numberのおすすめ曲をご紹介しました。
ここでは紹介しきれないほど、魅力的な曲がたくさんあるので、是非他の曲も聴いてみてください!
聴けば聴くほど、気づいたらback number沼にはまること間違いなしです!
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