こんにちは、邦ロック大好きアラサーOL、寧音です!
待ちに待った夏本番!
暑い毎日ですが、皆さん夏を楽しんでいますか?
前回はうだるような暑さを吹き飛ばす気分があがる夏ソングをご紹介いたしましたが、今回は少し切ないしっとりとした夏ソングをご紹介します!
真夏の空の下で海やプールでキラキラとはしゃぐのが夏だけではないですよね!
好きな人と花火大会に行ったり、昔の恋人の存在を思い出して憂う夏だってあります。
そんな切ない夏にぴったりな曲をご紹介するので、是非ご覧ください!
▷▶気分があがる夏ソング、夏の終わりに聴きたい曲はこちらからご覧ください!
わたがし_back number
最初にご紹介するのは、back numberの「わたがし」です!
こちらは2012年7月18日リリースです。
わたがしといえば、夏祭りの屋台で売られている印象が強いですよね。
こちらの曲は、好きな女の子を夏祭りに誘った男の子の心情を歌った、純度の高い恋愛ソングです。
勇気を出して誘った夏祭りに一緒に行けた喜びを噛み締めている情景、女の子が食べているわたがしを見て、自分がわたがしになりたいと思うほど女の子への気持ちが溢れている恋心など。
あまりにも甘酸っぱくてじれったくて、この曲の情景を思い浮かべるだけでこちらまでドキドキしてしまいます。
想いがあふれたらどうやって
<作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏 back number「わたがし」から引用>
どんなきっかけタイミングで
手を繋いだらいいんだろう
どう見ても柔らかい君の手を
どんな強さでつかんで
どんな顔で見つめればいいの
もうこの一部分の歌詞だけでもいじらしい…!
好きだけど、手を繋ぎたいけど、まだ付き合ってないから手を繋いでいいのか分からない。
繋いだらどれくらいの強さで握っていいのか、そのときどんな顔で相手の顔を見ればいいのだろう、と女の子への気持ちが止まらず、一生懸命さや付き合っていないが故の葛藤がヒシヒシと伝わってきます。
でも大人になって実感しますが、この付き合う前の、お互い相手を想っているドキドキの時期が恋愛で一番楽しい時期なんですよね。
きっと女の子も男の子のことが気になっているから夏祭りに浴衣を着て来てくれたのだから、自分の気持ちに正直になって告白してほしいところ…!
back numberといえば、恋愛のリアルな心情を等身大の歌詞で、切なくも真っ直ぐな気持ちを歌った恋愛ソングが特徴です。
今回のわたがしのように男性目線の曲から、女性目線の曲も多数あり、なぜこんなに女性の気持ちがわかるんだ…と痛いくらいにリアルで頭が上がらないほど。
大人になってから改めて聴くと、若かりし頃の自分自身の恋愛であったり、ここまで好きな人に対してがむしゃらに想えていただろうか、と物思いにふけって思わず切ない気持ちになってしまいます。
MVに出演されている山本美月さん含めてわたがしの世界観がよりリアルに伝わってくるので、こちらも是非チェックしてください!
夏の終わり_アイビーカラー
続いてご紹介するのは、アイビーカラーの「夏の終わり」です!
2018年8月1日リリースの2ndミニアルバム「弾けた恋、解けた魔法」に収録されています。
こちらは、花火大会に出掛けた付き合いたてのカップルの情景が歌われています。
まだぎこちない2人の距離がだんだんと肩を寄せ合い、手を繋ぎ、最後はキスをするまでを描いた、ドラマチックでエモさ溢れる夏ソングとなっております。
花火が終わる 終わる 終わる
<作詞:佐竹 惇 作曲:佐竹 惇 アイビーカラー「夏の終わり」から引用>
君の手に触れる 触れる 触れる
なぜか強気になった二人は
気づかれないように
肩が触れ合ってる
花火が終わる 終わる 終わる
君の手に触れる 触れる 触れる
瞬いた空は二人を
そっと寄せ合わせ
夏を奏でる
アイビーカラーは、“決して消えることのない「愛」を歌う”というメッセージをバンド名に込めた、正統派ノスタルジックピアノロックバンドです。
バンド名通り、切なさと透明感溢れる恋愛ソングが多く、若い世代中心にその世界観に心を掴まれる方も大変多いです。
特に夏の終わりは、アイビーカラーを象徴させる甘酸っぱくも爽やかな恋愛ソング。
MVも彼氏目線で見た彼女の姿で構成されているのですが、これがまた良い…!
無邪気にはしゃぐ姿、りんご飴やかき氷を食べる姿、花火を見ているときにふと見せた切ない表情。
彼女の一瞬一瞬の姿を目に焼き付けるように、今のこの瞬間を嚙み締めているように描かれたMVが最高にエモいです!
アイビーカラーは2023年4月に前任のKey、Ba、Drの3名が脱退しており、サポートメンバーを迎えながらVoの佐竹さんが活動を継続されています。
是非アイビーカラーの世界観に浸ってみてください!
サマータイムブルース_flumpool
3つ目にご紹介するのは、flumpoolの「サマータイムブルース」!
2012年7月11日リリースの「Because… I am」のカップリング曲として収録されています。
カップリング曲ということもあり、知らない方も多いかと思います。
ですが!こちらも全力でおすすめしたい夏ソングなのでご紹介させてください!
サマータイムブルースは雨のジメっとした空気感をイメージして制作された曲で、どこか懐かしさを感じるしっとりとした夏ソングです。
先ほど紹介した、アイビーカラーの「夏の終わり」が燃えるような恋をイメージさせる打ち上げ花火だとしたら、こちらは線香花火のような、じっとみつめる感じの切ない温度感を彷彿させる印象です。
泳ぎ着いた その場所に君はいなくて
<作詞:山村隆太 作曲:阪井一生 flumpool「サマータイムブルース」から引用>
何もなかったように 季節は移り変わって
戻ることも 進むことも選べぬ恋ならば
このまま 秘め事のまま 夏に隠れていたい
歌詞を見る限り、昔の恋人への想いを馳せて、もう戻ることのできない夏の恋の思い出に浸る、未練を滲ませる男性目線の失恋ソングと捉えられます。
何気ない日常を当たり前のように一緒に過ごしていた恋人。いつの間にか季節も変わり、恋人と別れたことでようやく存在の大きさに気づき、自分が思っていた以上に恋人に惹かれていたんだ、と気づきます。
でも思い出の場所に行っても、毎年来る夏が来ても恋人と過ごした日々は戻ってこない。
それなら、このままきれいな思い出として自分の中に閉じ込め、夏が過ぎ去るのを待っていたい。
この心情を“夏に隠れていたい”と表現した秀逸な言葉選びが個人的にたまらなく好きなのです。
耳元に はり付いた 潮騒の詩(うた)は
<作詞:山村隆太 作曲:阪井一生 flumpool「サマータイムブルース」から引用>
太陽に 翻弄(あそ)ばれた 哀れな男の記憶
失ってから存在の大きさに気づくことを表現した“太陽に 翻弄(あそ)ばれた 哀れな男の記憶”の歌詞も、ひと夏の恋模様の記憶に縋りつく情けない男の心情が詰まっていて、女の私も心臓がぎゅっとするほど苦しく感じます。
夏の夕日を海辺で眺めながら黄昏れたいときに、そっと寄り添ってくれるようなひと味違った夏ソングとなっておりますので、是非色んな方に聴いていただきたいです!
Summer Vacation_sumika
続いてご紹介するのは、sumikaの「Summer Vacation」!
2017年7月12日リリースのアルバム「Familia」に収録されています。
sumikaには珍しいジャズ要素を取り入れた、心地よいメロディーが夏の夜にふと聴きたくなる曲です。
ご紹介してきた曲と一風変わり、こちらは大人の微妙な距離感を表現した、もどかしい恋愛模様をストーリー仕立てに歌われております。
会いたい気持ちは
昼の陽溜まりに
落として忘れて
ほら、また寂しい会いたい気持ちは
<作詞:片岡健太 作曲:小川貴之 sumika「Summer Vacation」から引用>
昼の陽溜まりに
置き忘れたフリして
ほら、また寂しいだけだ
友達以上恋人未満の大人の男女の関係ってややこしいですよね。
「会いたい」の一言も素直に言えず、自分の気持ちを押し殺して気にしないふりをしていても、心は寂しいまま虚しくなってしまう心情を、サビで表現されています。
この歌詞の部分だけでも思い通りにいかない恋模様がわかるかと思うのですが、私はこのサビ後の歌詞が特に推したいです。
狂おしいはずさ
君は言ったんだ
付き合ったらさ
「楽しいかもね」狂おしいはずさ
<作詞:片岡健太 作曲:小川貴之 sumika「Summer Vacation」から引用>
温いアイスティー
飲めば帰るだろ
僕は飲めなかった
この“付き合ったらさ「楽しいかもね」”というフレーズ。脈ありの関係であれば遠回りのアピールとして、ポジティブに捉えられますが、脈なしの場合で好きな人からこの言葉を言われたら、付き合う気はないのに思わせぶりなことを言って、相手を振り回していますよね。
この歌詞の場合恐らく後者かと思います。
そして“温いアイスティー”というフレーズ。
最初はキンキンに冷えていたアイスティーが温くなるほど既に時間が経っており、この温くなったアイスティーを飲み切ってしまえば帰ることになってしまう。
曖昧な関係で今のこの距離感が苦しく感じるも、一緒にいたい気持ちがあるため飲むことができなった。
「苦しい」「切ない」という言葉を使わずに、もどかしい状況を温いアイスティーで表現しているのが、よりセンチメンタルな世界観に引き込まれます。
そしてラストサビ。
大人になって
<作詞:片岡健太 作曲:小川貴之 sumika「Summer Vacation」から引用>
後悔をして
それを「あの頃」と
割り切って
懐かしむのかな
大人になると様々な場面で良い意味でも悪い意味でも割り切ることが増えるかと思います。
このどっちつかずな曖昧な関係を受け入れることで、この出来事が過去のこととして「あの頃」はこんなことがあったなと懐かしく思えることが、大人になることなのかもしれない。この切なさ溢れる歌詞に胸がチクチクします。
歌詞をじっくり見ると非常に奥深くてsumikaの違った一面を堪能できます。
数年前のフェスで、日が沈む頃に差し掛かった薄暗い空の下でSummer Vacationが披露されたのですが、蝕む暑さを忘れさせてくれるほど清涼感ある空間に一変し、最高にエモい体験をできました。
夏の夜の一人時間のお供にいかがでしょうか?
点描の唄_Mrs. GREEN APPLE
最後にご紹介するのは、Mrs. GREEN APPLEの「点描の唄」!
2018年年8月1日リリースの「青と夏」のカップリング曲です。
青と夏は、気分があがる夏ソングでもご紹介していますが、点描の唄も人気コミック『青夏 きみに恋した30日』の映画挿入歌として書き下ろされた曲です。
実際に本編で楽曲が流れるシーンに合わせて制作されており、主人公の理緒と吟蔵の気持ちに寄り添った歌詞となっている、儚く切ないラブバラード曲です。
そしてこちら、ゲストボーカルとして井上苑子さんとツインボーカルで歌われているのが特徴です。
理緒と吟蔵の心情をそれぞれ井上さん、大森さんが表現しているため、この2人の歌声の掛け合いがより映画を盛り上げてくれました。
いつまでも
<作詞:大森元貴 作曲:大森元貴 Mrs. GREEN APPLE「点描の唄」から引用>
いつまでも
続いて欲しいと願っている
手を取ることは出来ずとも
私は貴方を好いている
『青夏 きみに恋した30日』は、夏休みの間、田舎で過ごすことになった都会育ちの女子高生・理緒と、そこで出会った地元の男子高生・吟蔵との“夏限定の恋”の物語を描かれています。
夏が終われば離ればなれになってしまう。分かっていても互いにどんどん好きな気持ちが加速していく。
そんな揺れる恋心をこの点描の唄に込められています。
この楽しくて幸せな時間がいつまでも続けばいいのにという気持ち。
ピュアな恋する気持ちを歌った楽曲は多数あるかと思いますが、キラキラとした眩しい、まさに青春!というイメージがありますが、点描の唄は両想いなのにいつまでも一緒にいられない、切なく苦しい気持ちを表しています。
私の僕の
時間が止まればいいのに今日を噛み締めていよう
<作詞:大森元貴 作曲:大森元貴 Mrs. GREEN APPLE「点描の唄」から引用>
終わるな
夏よ、終わるな
一緒に過ごすこの尊い時間が止まればいいのにと思うほど相手を愛しく想う気持ち。
願っても本当に時間が止まってくれるわけではないから、この一瞬一瞬を当たり前と思わず今日という日を噛み締めて過ごす。
夏が終わったら会えなくなってしまうから夏が終わらないでほしい。
映画の2人の葛藤を見事に表現した、ドラマチックで壮大なバラード…!
大切な人の存在を、一緒に過ごすことができる日常を当たり前と思わず、この時間をより大切にしようと思える曲です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は少し切ないしっとりとした夏ソングをご紹介しました。
ひと夏の恋模様を描いた曲が多く、自身の昔の思い出が蘇って懐かしむことができるかと思います。
友人や家族と過ごす夏ももちろん良いですが、1人夏の夜に黄昏てゆっくり過ごす日に寄り添ってくれる曲です。
是非聴いてみてくださいね!
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